【 家族会の活動 】

 支え合い、学び合い、働きかけを3つの柱に活動を行っています。

 支え合い・・ 定例会を開催し、同じ病気や境遇を持って頑張っている家族や心配を抱えている家族が、話し合い、励まし合い、受け入れられることによって気持ちが楽になってきます。また、オヤジの会や親睦食事会を開催しています。日常生活で困った時には助力を求めたり、手をさしのべる相互扶助(支え合い)の関係づくりも進めています。

 学び合い・・ 当事者のためにも家族自身が心に余裕を持って生活を送ることが大切です。このためには病気のことをよく理解し、適切な対応の仕方を学びます。
 講演会、勉強会、施設見学会を通じて、当事者への家族の接し方、薬の知識、医師との付き合い方、社会復帰施設や福祉サービスの利用方法、就労支援、親なき後の課題等、多くの事を学びます。

 働きかけ・・ 精神障害者と家族が地域社会で希望をもって生き生きと生活ができるように、理解と正しい知識の普及に努めます。
 障害者の福祉制度の充実や権利擁護について、他の団体とも連携して行政機関に働きかけをしています。また、社会福祉法人ゆっこらが行う地域生活支援の充実や就労支援事業の推進を働きかけます。

【 最近の活動 】

● 定例会、総会・・

 原則、毎月第1土曜日午後1時30分から3時30分開催。開催場所、日時は広報誌(龍ケ崎市、稲敷市、河内町、利根町)をご覧ください。

 2024年6月1日予定
 龍ケ崎市市民活動センターで定例会を開催します。

 2024年5月11日予定
 龍ケ崎市市民活動センターで総会を開催します。

 2024年4月6日
 定例会は、気楽に安心して語り合える場につとめていますが、語られる話は、社会に向かわず引きこもり、処方の変更により薬が合わずに入院、サポート付きグループホームに入居するも水中毒がもとで再入院など、厳しい現実の事例が語られました。

 2024年3月2日
 社会福祉法人ゆっこらの理事長をお招きし、ゆっこらが家族会と連携する中で設立されたころからの歩みと現状を、障害者総合支援法(2013年施行、利用者の生活設計を共に作る、受給者手帳によるサービス受給)など福祉制度の改良や、地域で新たに事業者が参入してきているなかでとらえ、わかりやすく話して頂きました。

 2024年2月3日
 かねてより市民活動センターで当会のポスター展示を見るなど関心がありオブザーバ参加された方は、県外でお母さまと病気の弟さんが一緒に今後も暮らすのは難しいと判断されているご様子で、参加の会員が話す家族の暮らしぶりや、訪問看護サービス、デイケアー、ヘルパーなど様々なサービスを受けている様子、グループホームに入居するお子さんの話などに聞き入っておられました。

 2023年12月2日
 龍ケ崎市役所福祉総務課のスタッフ2名をお招きして、同課が作成・所管する「もしものときに龍ケ崎市で使える医療・介護サービスをご存じですか」、「ずっと元気で龍ケ崎いつまでも自分らしく」、「わたしたちの介護保険」ならびに「成年後見制度のしおり」をお持ちいただき、高齢者などで介護が必要になったときに利用できる介護保険サービスやその利用の流れをはじめ、丁寧な解説をいただき、学びました。同市は地域包括支援センターを西部を牛尾病院に、東部を涼風苑に委託してケアマネジャー、保健師、社会福祉士を配置し、介護について知りたいのをはじめ困ったときの自宅訪問サービス・通所サービスなど、相談に乗ってくれるそうです。保健師であるスタッフさんは、加齢に伴い心身の機能が衰えるのを防ぐことが大事で、このためにもバランスの良い食生活を摂り、自宅でもできる体操を習慣にすることを強調されました。

 2023年11月4日
 利根町布川地区コミュニティーセンターに、同町福祉課長のご参加があり、河内町からご夫婦のオブザーバ参加もありました。みんなねっと埼玉大会(全国精神保健福祉家族大会)研修、龍ケ崎市ふれ愛広場での花苗販売、精神保健福祉フォーラムin水戸のパフォーマンス(花笠音頭)に多くの会員が参加され、「統合失調症の兄とトイピアノ」の家族再発見の弾き語り、龍ケ崎市にも色々な福祉団体があることの気付き、フォーラムの挨拶で県会議員がマル福拡大に触れられたこと、当事者のスピークアウトから力を貰ったことなど報告させていただきました。  その後4つのグループに分かれて学びたいことなどを話し合いました。

 2023年10月7日
 河内町中央公民館での定例会。広報誌で定例会の開催を知り、近隣の方(稲敷市)がオブサーバーで参加され、長く引きこもりをされた息子さんを、保健所に相談されてようやく医療、入院につなげられたものの、今後施設で一人暮らしをしてほしいが本人は希望しない、どう接したらよいか、誰に相談したらよいかわからないと打ち明けられました。今回はフリーディスカッション、参加の会員は、当事者とともに病気に立ち向かう姿を、また子供が発症した当時や、最近の暮らしなど参考になりそうな話を探り、相談支援や自立訓練の紹介をし、子が抱える障害を理解することが大事で、理解が進めば手立ても生まれると語りかけました。

 2023年9月2日
 「オープンダイアローグが教えてくれるとっても大事なこと」を地域精神保健福祉機構コンボが普及を進めるDVD教材から学ぶ最終回でしたが、ご家族で家族会に参加なさる息子さんは、学習会で初めてオープンダイアローグのことを知り、本屋で早速アニメ教材を購入し学んだそうです。この療法は医療の現場ではまだ診療報酬に収載されていませんが、気持ちを出し合う「対話」は、薬だけではなしえない質の高い回復の道だと思われます。

 2023年8月5日
 稲敷市新利根公民館にお集まりの会員の皆様はフリートークタイム。久しぶりに近況の話し合いやこれまでの当人との接し方を振り返ることで、色々な気づきがお互いに得られたことと思います。茨城県精神保健福祉会連合会がこの4月から始めた家族相談事業を知って7月に水戸まで相談に行かれ、2時間の面談と相談窓口一覧表の資料から、「行ってよかった。前向きになれた。」という感想を述べられました。

 2023年7月1日
 浦河べてるの家理事で、オープンダイアローグ・ネットワークジャパン運営委員の向谷地生良氏が浦河べてるの家の運営において「順調に」行き詰ったとき、メンバーさんに相談しようということに思い至ったお話と、メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ院長で、当事者に寄り添うこんぼ亭亭主伊藤順一郎氏の、当事者のもとに行き、共に生きる支援を行うACTの実践でも、解決を見出すための会話ではなく、気持ちを出し合う「対話」は、薬だけではなしえない回復の近道だとの気づきのお話から学びました。

 2023年6月3日
 「オープンダイアローグが教えてくれるとっても大事なこと」を地域精神保健福祉機構コンボが普及を進めるDVD教材から学ぶことを始めました。精神科医で筑波大学医学医療系社会精神保健学教授、オープンダイアローグ・ネットワークジャパン共同代表でもある斎藤環さんの講演から学び、話し合いました。

 2023年5月6日
 お一人と一ご家族がオブザーバー参加され、進学希望や、学校を卒業して就労が期待されるお子さんをお持ちの悩みをそれぞれ打ち明けられました。参加の会員は子供が発症した当時を振り返り、治療・服薬の様子、現在の就労の様子、家庭生活又は一人暮らしの生活並びに繊細な性格をお持ちの当事者を紹介され、参考になりそうな話を探られていました。

● 婦人茶話会・・

 原則、第3土曜日午後1時30分から3時30分、龍ケ崎市総合福祉センターで開催。

● 役員会・・

 毎月、龍ケ崎市市民活動センターで開催。

● イベント・・

 茨城県家族会会長会議・研修会
 2024年2月5日  みんなねっとによる全国家族会訪問調査のお話を聞き、当県家族会の活動状況を話し合い、互いに厳しい中にも楽しい活動があることに気づかされました。

 懇親会
 2024年1月20日  会食・懇談を楽しみ、ピアニスト秦奉枝(ともえ)様のトイピアノ演奏と統合失調症の兄に再開し家族を再発見するお話に共感し、「ああ人生に涙あり」の演奏に合わせた踊り踊り体操で体をほぐし、紅白対抗の○×ゲーム、手話で情報を交わし誕生日順に並ぶチェーンゲーム、しりとり合戦で知力・表現力・気付く力を競い合いました。

 精神保健福祉フォーラムin水戸
 2023年10月25日  県連報告で、「マル福2級獲得一本で県に働きかけよう」と力強いメッセージがあり、当事者の方のスピーチ、歌、演奏等に一人ひとり一生懸命生活されている様子が伺われました。午後の部では、龍ケ崎家族会と牛久ぬくもりの会とで、パフォーマンスを緊張しながらも共同参加して楽しんできました。

 ふれ愛広場2023
 2023年10月15日  大昭ホール龍ケ崎(旧龍ケ崎市民文化会館)を会場に、あいにくの雨で肌寒い天気でしたが、多くの方がいらっしゃいました。家族会で花苗を販売!! おかげさまで完売してホッとしました。又、いろんな団体のブースがあり、改めて龍ケ崎で障害者に関わる団体を知ることが出来ました。

 全国精神保健福祉家族大会(みんなねっと埼玉)
 2023年10月14-15日 初日の全体会に参加しました。オープニングコンサートでは、埼玉にお住まいの音旅舎代表、秦奉枝(はたともえ)さんがトイピアノを演奏し、「統合失調症の兄とトイピアノ」を語られました。  基調講演は、同じく、日本ケアラー連盟代表堀越英子氏の「ケアラー支援を進める社会に」、特別講演は、ごく当たり前の生活を求めて精神障害者とともに歩む、さいたま市で事業を行うやどかりの里理事長であるとともに、日本障害者協議会(JD)常任理事の増田 一世(かずよ)氏による「障害者権利条約と家族支援」で、どちらも重い問題にまっすぐ向き合い、問題点を指摘し、社会が目指さなければならない姿を提示する内容で、オープニングコンサートを含め、共感し、ためになった1日となりました。

 りゅうがさき市民活動フェアinサプラ
 2023年2月18-19日  家族会の紹介と精神障害について正しい理解を求めるポスターを展示しました。

 県南・県西家族会研修会(牛久)
 2023年2月8日  牛久市中央生涯学習センターに家族会の方等が参集、(一社)アイネット上久保美幸様の心のこもった「地域において精神障害者・家族が望む相談支援」のご講演と質疑の中で私たち家族も気が引き締まり、かつリラックスも得られました。

 新年会
 2023年1月21日  好天に恵まれ、会場には生花が香り、ワンダフルワールドさんのギター・エレクトーン生演奏に合わせ、昨年に倍する楽曲に合わせ銘々が好きな歌を口ずさみ癒されました。

 県南家族会研修会(牛久)
 2022年12月8日  牛久エスカードホールに県南の家族会の方が参集、みんなねっと広島大会(2022年10月)の「誰もが安心して住み続けられる社会を目指して」をテーマにしたウェブ講演記録から、基調講演と特別講演(広島ご出身の藤井千代先生)を視聴しました。

 精神保健福祉フォーラムin水戸
 2022年10月26日  ザヒロサワ・シティ会館を会場に、茨城県の当事者、家族、バザーをはじめ支援する方々が集まり、龍ケ崎からは社会福祉課のスタッフにもご参加いただき、「一生懸命さが伝わった」との感想を頂きました。

 ふれ愛広場2022
 2022年10月16日  大昭ホール龍ケ崎(旧龍ケ崎市民文化会館)を会場に、ゆっこら花農場のポット苗、寄せ植えを販売、市民との交流を深め、収益金はボランティア連絡協議会に寄付しました。

 家族学習会
 2022年7,8,9月  3回シリーズで、みんなねっと公開講座「みんなで統合失調症を学ぶ」と高校保健体育教科書「精神疾患の特徴、回復、対処」の部を教材に学び合い、話し合い、交流を深めました。

 りゅうがさき市民活動フェアinサプラ
 2022年2月19-20日  家族会の紹介と精神障害について正しい理解を求めるポスターを展示しました。

 県南家族会研修会(牛久)
 2022年1月20日  牛久エスカードホールに県南の家族会の方が参集、みんなねっと東京大会(2021年10月)の「地域において精神障害者が安心して/自分らしく暮らせるために」をテーマにしたウェブ講演記録から、基調講演(医療・福祉の連携)と特別講演(都立松沢病院の取組)を視聴し、県南家族会の紹介もさせていただきました。

 新年会
 2022年1月15日  検温、マスクの着用、換気など新たなルールが続くなか、好天にも恵まれ、会場にはご家族総出で活けてくださった花が香り、年末に整理した蔵書のリサイクル、展示と貸し出しも行い、限られた時間にワンダフルワールドさんのギター・エレクトーン生演奏に合わせ、銘々が好きな歌を口ずさみました。

 りゅうがさき市民活動フェアinサプラ
 2021年2月20-21日  家族会の紹介と精神障害について正しい理解を求めるポスターを展示しました。

 新年会
 2021年1月16日  マスクの着用、飲食の制限、会議室の三密を防いだ使い方など新たなルールが続くなか、会場には花を生け、蔵書の展示と貸し出しも行い、限られた時間にこころが温まる福祉ビデオ3本をみんなで鑑賞しました。

     

【 資料 】

2022年度事業報告

家族会の蔵書